東京支部長 ご挨拶

 

 

 

東京支部長 山中 邦敬(49D)

2011年5月

 

 

 東京支部の皆様の中には、このたびの震災で被災された方もいらっしゃると思います。また、直接の被害はなくとも、計画停電、節電や原発問題でご苦労されている方も多いと思います。心よりお見舞い申し上げます。

 今年も東京支部総会の季節になりました。年1回ですが、会員の皆様と東京支部の活動について、確認・共有する大事な会であり、混乱の中ではありますが、皆様のご協力により開催できたことを感謝申し上げます。

 坪井前支部長からバトンを受け、2年間の任期を無事努めさせていただくことができました。震災のため、春の講演会とゴルフ会は中止せざるを得ませんでしたが、その他の催しには多くの方に参加いただきました。本当にありがとうございました。紙上をお借りしお礼申し上げます。

 私の任期はこの総会で終了しますが、役員として8年、支部長として2年間世話役をさせていただき感じたことを少し書いてみたいと思います。

 卒業後20年以上の間、東京支部の活動に参加するまでは同窓会に何の興味もありませんでした(普通の卒業生)。東京支部に参加し懇親のための各種催しをお手伝いしてきましたが、浜松での理事会や役員会に出席し、浜松工業会の現状を考えるにつれ、大学への貢献が同窓会活動の大きな目的であって、その潤滑剤として会員相互の懇親があるのではないかと考えるようになりました。学生の間は大学にお世話になるわけですが、卒業後は大学や学生がより成果を挙げられるように、卒業生全員で支援していくことが同窓会活動の目的ではないかということです。

 慶應大学の同窓会である三田会の原動力は、福沢諭吉が書いた“慶應義塾の目的”の中にある“半学半教”、“社中協力”というキーワードなのだそうです。半学半教とは“塾生が互いに教え合い、学びあう仕組み”、社中協力とは“出身者同士をひとつの共同体として助け合う仕組み”で、学生と大学、卒業生が相互に助け合うという大学創生時に埋め込まれたDNAが今も生きていて、慶應大学の発展を支えているのだそうです。

 静岡大学(自由啓発)にはそのようなDNAはありませんし、出身大学を寄付やボランティア活動で支えていくという習慣は日本には根付いていませんが、静岡大学の発展に貢献したいと思っている卒業生は大勢いらっしゃると思います。そういう方々の思いを呼び覚まし、より大きな力に増幅していくことが、同窓会の活性化だと思います。

 しかし、東京支部にはそのような活動を推進するための基本的な情報が不足しています。メールアドレスが分かっているのは20%程度です。特に最近の卒業生についてはほとんどデータがありません。ほとんどの会員にメールすら出せないというのが実態です。大学にとって卒業生は成果であり、資産であるはずで、卒業後も卒業生との結びつきを維持できるように大学にいるうちに色々な施策を考えていただきたいと思います。

 そういう結びつきを使って強いコネクションができれば、支部活動もより活性化し大学の発展にも貢献できると思います。DNAを植えつけろとまでは言いませんが、せめて最低限のコネクションを作っておいていただけたらと思います。

 微力ではありますが、今後もお手伝いしていけたらと考えています。これからもどうぞよろしくお願いします。