情報学部の近況

 

    

情報学部長 荒川 章二

本年4月より学長に就任いたしました伊東幸宏前学部長を引き継ぎ情報学部長を務めることになりました荒川章二と申します。情報学部では2代前の南元学部長が文系学部の出身でしたが、私もまた、文系学部の出自です。工学系の伊東前学部長とはややカラーを異にすることになるでしょうが、情報学部および浜松キャンパス、静岡大学の発展を目指し、精一杯務めさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

 この数年、情報学部では複数の教育プロジェクトを平行して実施してきました。その一つは、文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に採択された「技術者の実践対応力育成カリキュラムの開発」ですが、これについては、昨年12月に最終年度の総括的シンポジウムを開催し、現在その成果をキャリア形成の観点から授業デザインの中への組み込みに入っています。1年入学時からキャリア形成ガイダンスとキャリ意識形成へのコンテンツを組み込んだ授業を展開し、高学年の専門的授業に展開させる見通しです。

 二つ目は、文部科学省「大学院教育改革支援プログラム」(略称:大学院GP)に採択された「マニュフェストに基づく実践的IT人材の育成」です。その概要は、既に昨年報告いたしましたが、実施第2年度の本年は、国内外へのインターンシップやジュニアリサーチアシスタント(学生による自主的運営事業を通じたキャリア形成・組織運営力の育成)、学生が年度始めに「私のマニュフェス」を作成しその達成度を総括する取り組み、など新しい展開がなされました。そして、その成果は3月8日に開催されたフォーラムで広く公開され、新聞報道されました(3月10日静岡新聞)。その折は、浜松工業会の会員の皆さんのご参加もいただき、この場をお借りして感謝申し上げます。本GPの仕上げの年に当たる本年度はそうした成果の全情報学研究科院生への広がり、定着を目指します。

 厳しい経済情勢の中、情報学部では、2月13日、学部独自に初めての「合同企業説明会」を開催いたしました。情報学部では、旧来の就職という出口のみに関与する「就職委員会」にかえて、入学時からのキャリア形成から就職まで、職業人育成に関し一貫した責任を持つキャリア支援室を設置していますが、主催は同「支援室」で、参加企業は119社にも及び、就活の最中にある3年生と院1年生を中心に学生参加は、工学部の学部生・院生を含め300人にも及びました。昨年度の就職率は、大学院100%、学部は情報科学科100%、文系の情報社会学科は87%です。学部発足以来就職率100%を誇ってきた学部の伝統は切れてしまいましたが、厳しい就職状況の中で、学部全体で90%を超える就職率を維持できた背景には、学部独自のこうした就職支援活動があります。

 本学部は、1995年10月に設置され、96年4月に最初の入学生を受け入れました。したがって、本年10月に創立15周年を迎えます。また、学部卒業生は、昨年3月に10回目、今年3月には11回目の卒業生を世に送りました。1学年は200人ですから、ようやく2000人を超える卒業生を世に送り出したことになります。今後とも、この若い卒業生に対し、そして情報学部に対し、皆様の暖かいご支援をお願い申し上げます。